心霊雑談

 

 禁足地、入るべからず 

世の中には、神様の特別な領域とされて、禁足地と言うものが存在します。
神社の御神体山であったり、川の麓であったりと、実に様々です。
修験道の世界では、女人禁制が、厳しく監視されている場所も存在します。
私は、趣味の一環として、心霊スポットへは行きますが、禁足地と呼ばれる場所には、決して入りません。

では、禁足地を破って侵入した場合、どのような事が起こるのでしょうか?

それは神様からの「障り」です。
これは、どんな悪霊よりも恐ろしく、また霊媒師も無暗には手が出せない状況を指します。
神様からの障りは、主に、首から上に何らかの異常を来す事が多く、その代表例としては、酷い耳鳴りや頭痛です。
最近、スピリチュアルブームと言う事もあり、禁足地に何の抵抗も無く、入って行かれる方々の話をよく耳にします。
確かに、禁足地の中には、パワースポットや、ホットスポットと呼ばれる、特別な空間や磐座などが多く存在します。
そのパワーを受けたい、という気持ちは分かりますが、やはり、禁足地と呼ばれる場所への侵入は避けるべきです。
神様からの障りは非常に深刻なものが多く、子孫代々まで、その障りが伝わるほどの威力を持ちます。

此処では、1つの例として、奈良県桜井市に鎮座する、三輪山を例に出してみましょう。

三輪山へは、信仰の1つとして、社務所での手続きを取れば、誰でも入山出来ます。
しかし、必ず守らなければならない事が幾つかあります。
それは、山中の禁足地への立ち入りは厳禁、写真の撮影は厳禁、山にある自然物の持ち帰りは厳禁、などです。
私はかつて、これらの禁を犯した人物が、以降、長年にわたり、激しい神障に遭っているのを目の当たりにしています。
近年、この三輪山への不敬な登山者が急増し、禁足地への厳重な取り締まりの看板が新たに設けられたと聞きます。
実はこの三輪山は、入ろうと思えば、深夜であろうとも、入山が可能な状態です。
勿論、許可無しに、しかも夜間での入山は、それだけで禁足地破りとなります。

有希は、三輪山へは、入山の経験はありません。
私は個人的に、神聖な山は、登るものでは無く、下界から、拝するものだと考えているからです。

他にも、静かに保たれていた各地の聖地が、心無い人々によって、荒らされ、無残な姿と化している場所が多くあります。
吉田有希は、霊能系の立場の人間ですので、世に言う、スピ系と呼ばれる方々に関しての理解度は薄いです。
勿論、禁を犯さず、不敬な態度を取らずに、聖地に向かされるスピ系の方々も多くおられるでしょう。
しかしながら、残念な事に、私の仲間内での話にはなりますが、やはりスピ系と呼ばれる方々の、
禁を畏れない行動によって、聖地が荒らされていると言う実態が浮かんできます。
スピ系の方々に、悪意は無いのはよくわかるのですが・・・。

禁足地に禁を犯して入らずとも、聖地のパワーを頂戴する事は充分に可能です。
神様からの障りは、本当に厳しく、恐ろしいものです。
皆様方も、聖地巡礼の際には、決して禁足地に入らないようにお気を付け下さい。
禁足地内のパワーが、予想だにしないほど強大であった場合、人間の能力で処理出来ない事もあります。

禁足地に入らずとも、信仰は続けられる筈です。
神様や仏様の御意思に素直に従い、人として、最低限のマナーを守って、聖地を訪ねて下さいませ。